リップヴァンウィンクルの花嫁

 

 

黒木華さん演じるななみのテンポと息づかい、音楽を3時間堪能した。

3時間て長いけど、それを感じさせない。

黒木華さんをイメージして作られた彼女のための作品なんだけど、綾野剛のあやしさとCOCCOの妖艶で哀しく切ない雰囲気がとてもいい。

リップヴァンウィンクルの意味がわからなくて、ネットで調べた。

リップ・ヴァン・ウインクルはワシントン・アーヴィングの短編小説でその主人公の名前なのね。この小説も読むことにしよう。

 

余韻、半端ない。

観たあとテキパキ動きたい人にはオススメできないよ。

雨の休日「わたしの茶の間」

急に肌寒い秋の雨の午後。

静かなひととき、温かいカフェオレを片手に本をめくる。

沢村貞子さんの「わたしの茶の間」。

背筋のしゃんとした女優さん、たしか暮らしの手帖にも書いてらしたな、とつい本屋で手に取り買ってしまった。

本は増やさない、との決意はすぐに破られる。

女優でありながら、「ぞうきんをかたくしぼって廊下をふくのは私の美容体操。」と掃除もし、「毎日の食事をおいしく食べたいから」と台所にたつ。丁寧に生活することの大切さが伝わってくる。

しゃんとした生き方をしなくては、と思う。

自分で作ったものが一番おいしいよね、と最近友人とも会話した。朝洗濯物を干すとなんだか体がストレッチされる。背筋を伸ばして座り、きびきび動いていたら、特別なダイエットはいらないのかもしれない。